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アレキサンドライト
アレキサンドライトはクリソベリル(金緑石)といわれる鉱物からできていて、太陽の下では緑に輝き、白熱灯の下では赤〜紫いろに変化するという特殊な宝石です。 このアレキサンドライトは皇帝アレクサンドル二世の誕生日に、ロシアのウラル山脈で発見されたことが名前の由来となっています。 日本ではほとんど知られることのなかったこの宝石が知られるようになったのはジェムケリーのテレビコマーシャルが大きな要因でしょう。

アレキサンドライトの最大の特徴は、色の変化にあります。青緑色系スペクトルの強い太陽光や蛍光灯の下では暗青緑色になり、 赤色系スペクトルの強い白熱電灯の下では暗赤紫色に変 化します。この変色性の原因は、エメラルドやルビーの発色成分であり、 黄色系スペクトルを吸収するクロムを微量に含んでいることに起因します。 アレキサンドライトは赤と緑を等量保持しており、 光を吸収したときにクロムの影響を受けて、光線の種類によって暗青緑色、暗赤紫色の変色するという わけです。
アレキサンドライトの中でもブラジル産のものには、透明度、変色性ともに上質のものが希にみられます。暗緑色ではなく青みを帯びた緑色に変色するも のには、特に高価な値段がついています。 国内でアレキサンドライトを求めるならやはりジェムケリーが一番良質で確かなアレキサンドライトを取り扱っていると思います。ジェムケリーの品質基準は 色変わり、品質ともに文字通りアレキサンドライトのパイオニアと呼ぶに相応しいでしょう。

エメラルド
エメラルドの名前は、フランス語の"esmeraude"に由来し、ラテン語やギリシャ語の”smaragdos"に遡り「緑色の宝石」を意味します。 この素晴らしい宝石には数えきれない冒険物語があります。南米では今でもエメラルドが産出されますが、古代のインカ族やアステカ族でさえこの石を神聖な石として崇拝しました。 しかしながら、おそらく知られている限り最も古い事象は紅海の近くに位置しています。 これらの宝石鉱山は西暦紀元前3000年と1500年の間にエジプトのファラオによってすでに利用されていて、 「クレオパトラの鉱山」の名前で名声を得たけれど、そこが再発見されたときには、既にエメラルドは出なくなっていました。

組成はBe3Al2Si6O18。クロムやバナジウムを含むことがある。アクアマリンは同じ成分の宝石。硬度は7.5〜8。比重は2.6〜2.8。5月の誕生石である。  内部に特有の傷が無数にあり、これが天然ものの標識ともなっている。大きく傷が少ないほうが価値が高い。明るく濃い緑色のものが最上級とされるが、近年では科学的処理をし人的手段を用いて綺麗な物に見せている物も数多く出回っている。また、中には黄緑色をした物もある。 結晶の性質上、一定方向からの衝撃に極端に弱いため、ぶつけたりしない等のケアも必要である。また、高熱にも弱いため調理をするときは外すのが賢明である。
国内でエメラルドを求めるならば田崎真珠が最高のエメラルドを取り扱っています。コロンビアと田崎真珠が開催した 田崎エメラルドでは素晴らしいエメラルドが展示されていました。

コロンビアは良質なエメラルドの主な産出国です。およそ150の採鉱サイトがそこで知られています、しかしこれらすべてが現在利用されているわけではありません。この鉱脈でいちばん有名なのはムゾーとチボールです。そこではインカ時代にエメラルドを採掘していました。経済的に最も重要な鉱山はコスケスです。コロンビアの現在の生産の3/4がコスケスにある60位の鉱区からであると推測されています。 エメラルドが最も美しい宝石の一つであるだけでなく最も価値ものの一つなので、残念ながら多くの合成と模造品があります。これらの詐欺に会わないためにどうしたら安全と思いますか。この最も良い戦略はあなたの信用のおける専門家から宝石を買うことです。特に大きいエメラルドは、有名な鑑別機関の証明書が付いたものを買うべきでしょう。

パライバトルマリン

1989年以降、ブラジルのパライバ州から良質の結晶からカットされた宝石が世界の宝石市場に供給されると、従来のトルマリンと比較できない程の優れた価値を認められ、産出地であるパライバ州の名前が与えられました。採掘された当初は、採掘権をめぐって、裁判になりケースが相次ぎ、10年近くもまともに採掘されない状態が続きました。宝石市場でパライバのトルマリン鉱脈は枯渇してしまったとのうわさが根強く流れているのは、発見以来の10年間、主に鉱区の所有権を巡る争いが長引いて殆どまともな採掘活動が行なわれず、原石の供給が止まっていたと言う事情が背景にあります。そのため、良くも悪くも価格の高騰に拍車をかけました。 トルマリン自体は世界中で産出されるますが、銅成分を大量に含んだ『パライバトルマリン』の産地は、ブラジルの狭い地域(パライバ州とその近郊)に限定されます。その供給量は年々に減少を続けており、既に枯渇したとの噂も囁かれる程です。そのため、1ct単位の価格では最も高い宝石となっています。希少性と人気によるものです。

国内でパライバトルマリンを求めるならば銀座ベルエトワールが素晴らしいパライバトルマリンを取りあつかっておられます。 社長の岡本憲将さんは、、『宝石の常識』(全7冊)を代表著書とし、宝石業界で世界をまたにかけて活躍するジュエリーアドバイザーです。

パライバトルマリンを評価するポイントは、まず色相である。ブルーというイメージが強いが、同系色ながらも鮮やかなグリーンからブルーまで幅広く、そして微妙な色相の違いがあるのがパライバトルマリンの特徴である。その数ある色の中でも、プレミアのつくほど高い評価を受けるのが、どこかトルコ石を思わせる、トロリとしたテリのあるブルーである。 テリがありながらも、透明感は損なわれず、若々しく力強い輝きを放っていたら、そのパライバトルマリンはAクラスの逸品といえるだろう。

ブラックダイヤモンド


最近の新しいジュエリーのトレンドとして注目されて、人気が沸騰しているのがブラックダイヤモンドです。1990年代後半くらいからですが、工業用に使用されていたナチュラルのブラックダイヤモンドが個性派のデザイナー達によって無色のダイヤモンドとの組み合わせで利用され始めました。

この新しい発想は瞬く間に他のデザイナーへ広がり、ブラック ダイヤモンドブームへと発展しました。このナチュラル・ブラックの色因は内包するグラファイトや鉄鉱物などの黒色インクルージョンであり、地色そのものが黒いわけではないのです。

ブラック・ダイヤモンドの需要が高まると、今まで安価であったナチュラル ブラックダイヤモンドの価格が高騰してきました。すると、人為的な照射処理による代用品が現われた。これは主に原子炉で中性子線を照射して得られたもので、外観はブラックであるが、実際には濃緑色である。したがって、強く透過光で照射すると(青)緑色を呈する特徴があり、ナチュラル・カラーとの識別は簡単です。

最近ですが、新しいタイプの“ブラック”ダイヤモンドが出現した。すなわち、左画像上の熱処理ダイヤモンドである。これらはクラリティの著しく低い単結晶や白〜灰色の多結晶の天然ダイヤモンドを還元雰囲気(酸素の乏しい条件)での高温(HT)加熱によって一部をグラファイト化させ黒色化したものです。


要約すると“ブラック”ダイヤモンドには1.ナチュラル・カラー、2.照射処理されたもの、3.高温下で加熱処理されたものがあるということです。

但し、今のブラックダイヤモンドブームから考察すれば、真のナチュラルカラーは無いに等しい言えるでしょう。 よって、よりナチュラルに近い処理石をAランク、Bランク、Cランクにランク分けして取引されているのが最近の傾向です。


ブラックダイヤモンドに関しては、あくまでも私の主観ですが、ナチュラルや処理石でもよりナチュラルに近い素晴らしい石を取り扱っているジュエリーブランドを上げれるとすれば、ポンテヴェキオCORE JEWELS(コアジュエル)、ジェムケリー(gemcerey) など私のお勧めですね。

但し、ランクの低い石を照射処理したモノや熱処理をされたものは価格的に驚くべき安さでネットショッピングなどで販売されているので、品質などを気にしない方には良いのでは無いでしょうか。

但し、品質にこだわったブランド店はこういった石は取り扱ってほしくないですね。